2015年3月20日金曜日

XPERIA J1 Compactここが良い!ダメ残念!スペックを解説



MVNOスマートフォン・XPERIA J1 Compactのスペックを、一つずつ解説してまいります。同じMVNOスマホのVAIOフォンや、XPERIA Z3 Compactとの比較も行っております。比較対象にどのスマホを選ぶかによっても良い点・悪い点は変わってきますが、直感的に感じた「良いところ」、「残念だと感じた部分」を挙げていきたいと思います。第一印象は「かなり素晴らしいMVNOスマホ」だと感じました。その理由をくわしくご説明いたします。





XPERIAのMVNOスマホがついに出た!XPERIA Z3 Compactにも負けない高機能端末

XPERIA J1 Compactを、XPERIA Z3やZ3 Compactと同列に語ることはできません。XPERIA J1 CompactがMVNOスマホであるという事実が存在するからです。ユーザー数の多いZ3シリーズが惜しげもなく高機能、高性能を詰め込んだとしても利益を回収できるのに対して、市場規模で劣るMVNOスマホにそこまでのハイスペック性能を落とし込むことは困難。

しかし、XPERIA J1 Compactのスペックには驚かされました。ソニーご自慢の機能や、XPERIAならではの長所がふんだんに盛り込まれているのです。以下ではスペックのひとつ一つを、私なりの感想をまじえて解説していきたいと思います。
先述のとおり、XPERIA J1 CompactはMVNOスマートフォンであり、何を目的として使うかによっても長所・短所は変化します。カメラ機能を使わない方にとっては2070万画素も長所ではなく、「スマホにべったり」「1日中ガンガン使い倒す」という方でなければバッテリー容量2,300mAhも、スナップドラゴン800・android4.4である点も短所には成りえないということです。

SIMフリースマホ
XPERIA J1 Compact
4.3インチ画面。HDディスプレイ。2070万・220万画素カメラ。RAM2GB
SIMフリースマートフォン XPERIA J1 Compact

ハイスペックを持ち歩く、コンパクトなXPERIA J1 Compact



第一印象は「最高」の一言に尽きる。色とデザインが素晴らしい

格安SIMカードを利用するMVNOスマホであるにもかかわらず、XPERIA J1 CompactのデザインにはXPERIA Z3シリーズにも通ずる高級感と上質な雰囲気が漂っています。背面パネルの中央に「SONY」、その下に「XPERIA」のロゴ。さりげなく光るシルバーの文字は主張しすぎず、本体色のホワイトに調和します。XPERIAを所有する喜びをしっかりと満たしつつ、VAIOフォンのようにデカデカと誇示するわけでもないブランドロゴの配置にはセンスを感じます。デザイン面は、XPERIA Z3シリーズと特に変わらず、XPERIAの良い部分を正統に継承しているものと思います。

XPERIA Z3 Compactは、背面の「docomo Xi」ロゴが不評を買いました
ここが残念、ダメ!XPERIA Z3 SOL26, Z3 Compactの弱点6つ

(左)XPERIA Z3 Compact (右)XPERIA J1 Compact


ボディカラーは白のみ。清潔感と高級感の両立は、所有する人を選ばない

本体色はホワイト(白)のみ。カラーを選べないのは残念ですが、清潔感のある白であれば男女問わず持ちやすいでしょう。競合するバイオ株式会社のスマホ・VAIOPhoneがブラック(黒)1色だったのに比べれば、女性でも持ちやすい点は評価されるべきだと思います。堅苦しさを感じさせないホワイトは、MVNOスマホを求めるユーザー層からより多くの支持を集めるのではないかと感じました。

(左)VAIO Phone (右)XPERIA J1 Compact


正面のパネルは黒。ベゼルの太さが目立つのは残念。

本体正面を見たときの印象を素直に言えば、ベゼル(枠)が太いために野暮ったく感じられ、ディスプレイサイズの小ささも相まって、高級感や高機能スマホならではの雰囲気にはやや欠けると感じました。パネル面が黒であることも、統一感を欠いた印象に映る原因かもしれません。小型端末のXPERIA Z3 Compactは正面パネルまでホワイトで統一されていたため、ベゼルの幅をよりスッキリと見せることに成功していたのだと思います。

しかし気軽に持ち歩けてポケットに収まりの良い4.3型スマートフォンであることを長所としてとらえるのならば、ココにケチを付けるのは筋違いと言えるでしょう。低料金で使えるMVNOスマホを求めるユーザーの方々が求めるもの、重視すべきポイントはそこではないと思います。ブログネタやお仕事の都合上、他の端末と見比べてみたり、何かを指摘しなければいけない立場の人間と、MVNOスマホを求めてXPERIA J1 Compactを検討しているあなたとでは視点が大きく異なります。デザインに限らず、機能面においても自分に必要だと直感したものだけを素直に受け取っていただきたいと願っています。XPERIA J1 Compactのデザイン、MVNOスマホとしては及第点を軽く超え、素晴らしい出来だと感じます。

(左)XPERIA Z3 Compact (右)XPERIA J1 Compact


小さな4.3インチ液晶とHDディスプレイには割り切りが必要

XPERIA J1 Compactの最大の特徴は「高機能でありながらコンパクト」。それにともない、ディスプレイサイズは必然的に小さくなってしまいます。4.3インチの大きさに物足りなさを感じる方は多いかもしれません。VAIOフォンは5.0インチ。XPERIA Z3 Compactは4.6インチです。
解像度も低く、1280×720のHDディスプレイ。これによる弊害は、画面の精細感に欠ける、ウェブ閲覧時に表示できる情報量がフルHD(1920×1080)に比べて劣るということです。この点に関しては、VAIOフォン、XPERIA Z3 CompactともにHDディスプレイなので同じです。コンパクトであることや、MVNOスマホであることを理由にXPERIA J1 Compactを選択するのなら、画面サイズと解像度の低さには目を瞑るべきでしょう。

ディスプレイサイズに違いはあるが、いずれもHD(1280×720)解像度である点は同じ





XPERIA Z3 Compactとほぼ同じ大きさ。コンパクトな高機能MVNOスマホ

製品サイトに掲載された「片手で使いこなせる、ハイスペック」が示すとおり、XPERIA J1 Compactは高機能でありながらコンパクト。高さ128mm×幅65mmという大きさは、XPERIA Z3 Compact(高さ127mm×幅65mm)とほぼ一緒。大きさだけで言えば「MVNO版XPERIA Z3 Compact」と捉えてもよい、コンパクトな設計です。厚みは9.7mmなのでXPERIA Z3 Compact(8.6mm)には劣ります。

SIMフリースマホ
XPERIA J1 Compact
4.3インチ画面。HDディスプレイ。2070万・220万画素カメラ。RAM2GB
SIMフリースマートフォン XPERIA J1 Compact



XPERIA J1 Compactはアンドロイド4.4。RAM2GBに不満ナシ

XPERIA J1 Compactのandroidバージョンは4.4。VAIOフォンはandroid 5.0です。比較すれば見劣りするかもしれませんが、この端末で何がしたいのかを考えれば、無理にandroid 5.0を追い求める必要はないのかもしれません。
サクサク具合を左右するRAM容量は2GB。スペックやモデルの位置づけを考えれば、標準的なRAM容量です。1GBであればもっさり動作にストレスを感じますが、2GBならば十分。XPERIA Z3のようにRAM3GBを望むのは高望みといえるでしょう。また、このスマホの活用シーンを想像すれば、RAM2GBで十分だと思います。
スマホのRAMとROMの違いって何?よくわかる内蔵メモリ



ROM容量は16GB。128GBのmicroSDでメモリは拡張できる

XPERIA J1 CompactのROM容量(本体ストレージ)は16GB。大容量の動画などを保存すればすぐにいっぱいになってしまうでしょう。しかし、外部メモリは128GBのmicroSDXCカードに対応しています。本体のメモリがいっぱいになっても、最高128GBまで容量アップが図れるのです。VAIOフォンは64GBまでのmicroSDXCカード対応なので、この点ではXPERIA J1 Compactの勝利。ただし64GBも十分な大容量です。また、128GBの大容量を必要としない方にとっては、対応するマイクロSDカードの容量を気にする必要はないでしょう。
スマホに128GBのマイクロSDXCカードって本当に必要?

128GBのmicroSDXCカードが使える


バッテリー容量2,300mAhはやや不満。スタミナモードで乗り切りたい

XPERIA J1 Compactの電池容量は2,300mAh。VAIOフォン(2,500mAh)やXPERIA Z3 Compact(2,600mAh)と比較すると、物足りなさを感じます。とはいえ、4.3インチのHDディスプレイであれば電力消費は抑えられるでしょう。動画やウェブ閲覧を存分に楽しむ類のスマートフォンではないので、過度なバッテリー浪費の心配もないのではと思います。
XPERIA J1 Compactは省電力機能の「STAMINAモード」を設定できます。未設定時と比べると約2倍長持ちさせることが可能。それでも足りないと感じるのであれば、モバイルバッテリーの使用をおすすめします。私は3,000mAhのXPERIA ZL2を使用しており、バッテリー容量に対して特に不満はないのですが、13,400mAhの大容量モバイルバッテリーを購入しました。外出時の備えとしてはもちろん、家のどこにでも持ち歩いて充電ができるの重宝しています。
cheero Power Plus 3は買って大正解だった!13400mAh大容量モバイルバッテリー購入レビュー

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本気の2070万画素カメラ。ハイスペックにふさわしい高性能Gレンズを搭載

XPERIA J1 Compactの背面カメラは2070万画素。さらに、XPERIA Z3などのフラッグシップ端末と同様にGレンズを搭載しています。VAIO株式会社のVAIOフォンには当然ながらソニーのGレンズが搭載されることはありません。また、カメラ機能に注力した最新タブレット端末・XPERIA Z4 Tablet(背面カメラ810万画素・インカメラ510万画素)にもGレンズは搭載されていません。MVNOスマホでありながら、贅沢にも2070万画素センサーとGレンズを搭載してきた辺りは、XPERIA J1 Compactにかけるソニーの本気度が見て取れます。220万画素のインカメラも必要十分です。
ソニーXPERIA搭載のGレンズってどこがスゴイの?

背面カメラは2070万画素。Gレンズ搭載


ノイズキャンセリング非対応!? ならば残念

音楽再生機能で気になったのが、騒音を低減する「デジタルノイズキャンセリング機能」に関する言及が見られないこと。製品サイトを見ても、公式のスペック表を見ても、ノイズキャンセリングの文字はどこにも見当たりません。おそらく非対応と思われます。ハイレゾ再生機能などは、1万円以上の高価なヘッドホンを用意する必要があったり、1曲の値段が500円前後と高いため、必要とする人の数はそれほど多くないと思います。しかし、騒音を低減してくれるノイズキャンセリング機能は気軽にその恩恵を受けることができるXPERIAの目玉機能のひとつです。私はウォークマンの購入理由の一つとしてノイズキャンセリングを挙げるほど気に入っている機能なので、非対応であれば非常に残念です。

ウォークマンアプリ、ClearAudio+(音質を最適化するエフェクト)など、最低限の機能は搭載しています。音楽再生に関しては、XPERIA J1 Compactに大きな長所は見当たりません。YouTubeなどの動画を見るにしても、解像度の低い4.3インチディスプレイで観賞することになるので、「エンタメに強いスマートフォン」という印象を持つことは出来ませんでした。
音楽再生、動画再生に強みを感じることは出来なかった


NFC対応!おサイフケータイが使えて便利

XPERIA J1 CompactはNFC対応です。VAIOフォンはNFCに対応していません。NFCの何が便利なのかといえば、機器同士をかざすだけでワンタッチ接続が出来るという点です。NFC対応のワイヤレスイヤホンやスピーカーをXPERIA J1 Compactにかざすだけで、接続を完了することができます。
おサイフケータイにも対応。電子マネーが使えます。私もコンビニではEdy(電子マネー)による支払いが習慣化しています。おサイフケータイを必要とするのなら、VAIOフォンではなくXPERIA J1 Compactを選びましょう。
NFCとbluetoothの違いってなに?ソニーワイヤレスヘッドホンで出来る事
コンビニで電子マネーが使える


防水防塵。雨を気にせず、風呂や屋外でも使える!

防水性能を必要とする方にとって、XPERIA J1 Compactが防水仕様である事は何より嬉しいのではないでしょうか。IPX5IPX8相当の防水性能、IP5X相当の防塵性能を有しています。防水性能に関してはXPERIA Z3やXPERIA Z3 Compactと同等なので、キッチンやアウトドアでも濡れることを恐れずアクティブに活用できます。VAIOフォンは防水仕様ではありません。「雨水を気にせず持ち歩きたい」という方にとっては、XPERIA J1 Compactに大きなアドバンテージがあるといえそうです。

XPERIA J1 Compactは防水・防塵仕様



高機能かつコンパクトな防水MVNOスマホなら、XPERIA J1 Compact一択。

格安SIMを挿して使うMVNOスマートフォンに、高機能を求めることは間違いだと思っていました。しかしXPERIA J1 Compactはそれを実現したのです。同等サイズのXPERIA Z3 Compactに比べれば、物足りない部分も多々見られます。発展途上のMVNOハイエンド端末かもしれません。それでも、防水仕様やNFC、おサイフケータイに対応するなど、実用面での不足は感じられません。

XPERIA Z3のようなハイレゾ再生、PS4リモートプレイ、4K動画撮影をこの端末に望む人も少ないでしょう。ワンセグ・フルセグTV機能も、4.3インチの小さなHDディスプレイでは活用機会に恵まれないと予想します。私は2070万画素・Gレンズ搭載のカメラ機能に魅力を感じましたが、これもこだわりのない方にとってはオーバースペックと言えるかもしれません。

コンテンツ再生やエンタメ機能をフルに楽しむような端末とは思えないので、低料金で使えるMVNOスマホを買い求めるユーザーにとっては十分すぎるほどのハイスペック端末だと思います。「本体サイズがコンパクト」「見た目が美しい」「月額料金が安い」などのわかりやすい魅力を持ったスマートフォンですので、今の携帯料金に不満のある方、ガラケーからスマートフォンへの乗り換えを検討されている方にとって、低料金で高機能、ハイスペックなのにコンパクトなXPERIA J1 Compactはおすすめできる一台です。

SIMフリースマホ
XPERIA J1 Compact
4.3インチ画面。HDディスプレイ。2070万・220万画素カメラ。RAM2GB
SIMフリースマートフォン XPERIA J1 Compact



■料金プランやスペック詳細などはこちらの記事にわかりやすく書いてありますのでご参照ください
XPERIA J1 CompactがVAIOフォンに宣戦布告!MVNOスマホ全面戦争

■スマホの落下を防止するバンカーリングが便利です
XPERIA J1 Compactの落下を防ぐ、バンカーリングの魅力

■4.6インチディスプレイ端末・XPERIA Z3 Compactのスペック概要は、こちらをご覧ください
XPERIA Z3 CompactとZ3の違いは7個、共通点15個。SO-01G対SO-02G比較
ここが残念、ダメ!XPERIA Z3 SOL26, Z3 Compactの弱点6つ

■VAIO株式会社のMVNOスマホ・VAIOフォンのスペック概要は、こちらで詳細に紹介しています
バイオ格安SIMスマホVAIO Phoneここが良くてココが残念!スペックとMVNOを解説
バイオのスマホ、VAIOフォンの挑戦と騒動に思う事

■XPERIA Z4とXPERIA Z3の違いを、画像たっぷりでわかりやすく解説しています。
XPERIA Z4とXPERIA Z3の違い(前編)。大きさ・画面サイズ・外観デザインを画像で紹介
XPERIA Z4とXPERIA Z3の違い(後編)。RAM・ROM・CPU・OS・音楽・カメラを画像で紹介



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