サムスンPRO EVOの違い｜SAMSUNG microSDカードの賢い選び方

SAMSUNG（サムスン）のmicroSDカード、｢EVO｣と｢PRO｣の違いについて解説します。｢色違いの2枚はドコが違うの？｣という疑問に回答。10年保証や市場シェア1位など、サムスン製マイクロSDカードの長所・メリット・買うべき理由も解説しています。

※2016年11月追記
PRO+とEVO+が追加された新ラインナップを解説した最新記事を書きました↓

サムスンmicroSDカード「PRO/PRO+/EVO/EVO+」の選び方をアドバイス

サムスンEVOとPRO。違いは｢転送スピード｣

オレンジの｢EVO｣と、グレーの｢PRO｣。両者の違いは、転送スピードです。EVOは転送速度48MB/秒。PROは読み出し90MB/秒、書き込み80MB/秒となっています。｢EVOは高速、PROは超高速｣と認識しておけばOKです。いずれもUHS-I対応、スピードクラス10。防水・耐温度などの安全性能を有し、10年間の長期保証が付いています。

サムスン EVO：最大48MB/秒
サムスン PRO：読み出し90MB/秒、書き込み80MB/秒（16GBのみ50MB/秒）

以前に購入したサムスンEVO 16GBをテストしたところ、読み出し47MB/秒、書き込み16MB/秒でした（シーケンシャルRW）。アマゾンレビューにおけるベンチマークテスト報告でも、読み出し39MB～47MB/秒、書き込み15MB～24MB/秒となっています。読み出し速度はMAXを叩きだせる一方で、書き込み速度はそこそこといった感じでしょうか。サンディスクUltraシリーズの読み出し・書き込み速度も同程度でしたので、低価格で買えることを考えればサムスンのmicroSDカードはコストパフォーマンスに優れた製品であると思います。

※追記
2016年に「EVO+」「PRO+」が追加され、サムスンmicroSDカードのラインナップは全4種類になりました。さらに詳しく、わかりやすい解説記事を追加したのでご覧ください。

サムスンmicroSDカード「PRO/PRO+/EVO/EVO+」の選び方をアドバイス

安さで競う、サムスン VS トランセンド

｢低価格でありながら高速（UHS-I対応・スピードクラス10）｣。2つの長所で売れ筋となっているのが、サムスンとトランセンドのmicroSDカードです。AmazonにおけるmicroSDカードの売れ筋ランキングBES20のうち、5製品をトランセンド、4製品をサムスンが占めています（2015年6月24日現在）。

1位　トランセンド 32GB　1,650円
2位　トランセンド 64GB Premium 300x　3,680円
4位　トランセンド 32GB Premium 300x　1,680円
9位　トランセンド 16GB　980円
11位サムスン 32GB EVO　1,580円
12位サムスン 64GB EVO　3,980円
15位サムスン 16GB EVO　848円
16位トランセンド 16GB Premium 300x　1,000円
20位サムスン 64GB PRO　5,980円

｢サムスンEVO｣の48MB/秒に対し、｢トランセンドPremium 300x｣は45MB/秒。ほぼ同じ転送速度となっているほか、価格面にも大差は見られません。競合する製品の価格差がわずか数十円～数百円であることからも、サムスンとトランセンドが熾烈な価格競争を展開している様子がうかがい知れます。

防水・耐温度・耐衝撃・耐X線などの安全性能はほぼ互角。サムスンの10年保証に対して、トランセンドは永久保証。ともに長期保証である点に違いはありません。超高速のPRO 64GBは5,980円にもかかわらずランキング20位に食い込んでいることからも、サムスンのmicroSDカードはコストパフォーマンスの良い製品としてユーザーに受け入れられていることが分かります。

サムスンの長所。 NAND型フラッシュメモリ市場シェア1位の実績

サムスンを選ぶべき理由の一つは、売上高シェア1位の実績。2014年第四半期（10～12月）におけるNAND型フラッシュメモリの売上高シェア1位はサムスンでした。｢NAND型フラッシュメモリ｣とは、電源が切れても情報が消えない｢不揮発性メモリ｣のことで、microSDカード、SDカードなどのメモリカード、USBメモリ、携帯電話メモリなどが含まれます。売上高シェアの約68%をサムスン、東芝、サンディスクの上位3社で占めています。

NAND型フラッシュメモリ市場シェア（2014年第四半期）
1位サムスン 24億4050万ドル（27.9%）
2位東芝 19億1490万ドル（21.9%）
3位サンディスク 15億8960万（18.2%）

サムスンが日本市場にmicroSDカードを投入したのは2014年5月末のこと。Amazonでは早くも11位にEVO 32GB、12位にEVO 64GBがランクインしており、｢低価格・高速転送｣を両立させた製品として認められています。

サムスンとトランセンドの共通点は、｢低価格・高速・国内向けパッケージ｣

サムスンとトランセンド。2社に共通するのは、｢低価格かつ高速転送｣であること。、そして、国内向け販売品をAmazonに流通させているという点です。国内向けを購入するメリットとしては、Amazon.co.jpが販売・発送を行うという安心感が挙げられます。対する｢海外向けパッケージ（輸入品）｣は、Amazon以外のショップが販売・発送を行うため、安心できるショップ（販売店）を見極める必要があります。信頼できるショップでなければ、｢どのようなルートで仕入れられたものなのか？｣という疑念がぬぐえず、トラブル時の対応も不安視せざるをえません。

その点において、サムスンとトランセンドは販売・発送の両方をAmazonが行うため、安心です。2社がアマゾン売れ筋ランキングの上位を独占する要因は、｢低価格｣｢高速転送｣のほかに、Amazon.co.jpが販売・発送を行う｢国内向けパッケージ｣の安心感が大きいと推測されます。

サムスンのmicroSDカードを買うべき人とは？

上述の通り、サムスンのmicroSDカードにはたくさんのメリットがあります。低価格、高速転送、国内向けパッケージ・10年保証の安心感、市場シェア1位の実績など、全方位に選ぶべき理由が存在します。市場シェアを除けば、競合するトランセンドにも見劣りする点は見られず、｢サムスンとトランセンド、どちらを選ぶか？｣はユーザーの気分次第でもOKと言えます。1時間ごとに更新されるアマゾンの売れ筋ランキングを見て決める、10円でも安いほうを選ぶ、などの決め方でもOKです。

Galaxy（ギャラクシー）などのサムスン製スマートフォンを所有していれば、純正アクセサリーを購入する感覚でサムスン製microSDカードを選択してみるのも良いでしょう。EVOは色鮮やかなオレンジ、PROは落ち着きあるグレーの外観が印象的です。デザインやカラーに惹かれて選んだとしても後悔はありません。

スマホ端末の場合、デザイン・外観・ブランドイメージなどが大きく影響してきますが、microSDカードの場合はスマホ内部に隠れてしまうため、価格と性能だけでサムスンを選ぶのも一つの手です。UHS-I（クラス1）、スピードクラス10の転送スピードを標準的に有し、10年保証と国内向けパッケージの安心感、世界シェア1位の実績を誇るサムスンmicroSDカード。約1,580円で購入できるEVO 32GB、約3,980円のEVO 64GB、大容量・低価格で人気のEVO 128GB、超高速でありながら低価格のPRO 64GBがおすすめです。

サムスン EVO

読み出し48MB/秒・UHS-Iクラス1（U1）

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サムスン EVO+

読み出し80MB/秒・書き込み20MB/秒・UHS-Iクラス1（U1）

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SAMSUNG EVO+ microSDXCカード 64GB 使用レビュー｜MB-MC64DA/FFP