2015年8月9日日曜日

SanDisk Extreme PRO 64GBベンチマーク結果 転送速度をテスト



SanDisk Extreme PRO マイクロSDカード 64GBの転送スピードを徹底検証します。



1. SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC ベンチマークテスト。結果は読み出し95MB/秒、書き込み83MB/秒


”世界最速microSDカード”である『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXCカード』をベンチマークテスト。公称値は、「書き込み90MB/秒・読み出し95MB/秒」。テスト結果は、「書き込み速度:約83MB/秒・読み出し速度:約95MB/秒」でした。


『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』 ベンチマークテスト結果
Read(読み出し速度):95.33MB/秒
Write(書き込み速度):83.75MB/秒

テスト環境
『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』を、カードリーダーのmicroSDスロットに挿してUSB 3.0で接続。SD変換アダプター(付属品)を介してカードリーダーに挿した場合も、ほぼ変わらぬ値が出ました。場合によってはSD変換アダプタを使って計測したほうが速いスピードも出ましたので、SD変換アダプターによって転送速度が衰える心配はなさそうです。

解説
読み出しはMAXとなる値を叩き出し、書き込み速度も十分です。このスピードであれば、SDカードリーダーに挿した状態で「USBメモリ」として快適に使用することもできます。SD変換アダプタに挿した状態で「SDカード」として使用するのもアリです。4K動画撮影に対応したデジカメ・デジタル一眼レフでの書き込み(記録)もスムーズ。読み出し速度も安定して90~95MB/秒を期待できるので、撮影データをパソコンへ移動する際のストレスがありません。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXCカード』は超高速のSDカードとしても活用できるので、お金を出す価値があると思います。スマホで「マイクロSDカード」としての使用に留めるのではなく、パソコンやカメラで「SDカード」としても活用できることを考えれば、実売7,000円台(Amazon.co.jpにおける海外向けパッケージの値段)はお得だと感じました。

なお、SDカード版の「Extreme PROシリーズ」には「書き込み速度250MB/秒・読み出し速度280MB/秒」を出すことが可能なUHS-IIクラス3対応のハイエンドモデルが存在します。また、microSD版と同じ「書き込み90MB/秒・読み出し95MB/秒」のモデルもありますが、SDカード版には128GB、256GB、512GBが用意されています(microSD版Extreme PROの最大容量は64GB)。

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2. SanDisk Ultra microSDHC 32GBと比較


サンディスク社のマイクロSDカード・ラインナップは全6シリーズ。『SanDisk Extreme PRO』シリーズは最上位(読み出し95MB/秒・書き込み90MB/秒)。『SanDisk Ultra』シリーズは下から2番目の転送速度(最大30MB/秒)を持つ“標準モデル”です。ベンチマークテスト結果は写真の通り。

左:SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC 右:SanDisk Ultra 32GB microSDHC

『SanDisk Extreme PRO』と『SanDisk Ultra』のスピード比較
SanDisk Extreme PRO:読み出し速度95.33MB/秒・書き込み速度83.75MB/秒
SanDisk Ultra:読み出し速度47.48MB/秒・書き込み速度14.81MB/秒

テスト環境
2製品ともにSD変換アダプター(付属品)に挿入し、SDカードリーダー(USB 3.0)で接続。

解説
読み出し速度は『SanDisk Extreme PRO』が2倍の速さを誇っています。書き込み速度は約6倍の差が出ました。『SanDisk Ultra』もスマホで使うには十分な速度をもった製品ですが、4K動画の撮影には物足りなさを感じます。4K対応microSDカードの『SanDisk Extreme PRO』との差は歴然。ただし動画撮影をしない、高速転送の必要性がない場合には価格的にもおすすめできる製品です。

サンディスク「Extreme PRO microSDXC 64GB」を使ってみた感想レビュー



3. SAMSUNG PRO SDXC 64GBと比較


サムスンのメモリーカード(SDカード/microSDカード)には、「EVO」と「PRO」の2シリーズが存在します。EVOは普及モデル(転送速度:最大48MB/秒)。PROは上位モデル(書き込み速度80MB/秒、読み込み速度90MB/秒)。比較検証に使う『SAMSUNG PRO 64GB SDXCカード』は、廉価でありながらハイスピードが出せることで評判の高いサムスンSDカードの上位モデルです。

左:SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC   右:SAMSUNG PRO 64GB SDXC

『SanDisk Extreme PRO』と『SAMSUNG PRO』のスピード比較
SanDisk Extreme PRO:読み出し速度95.33MB/秒・書き込み速度83.75MB/秒
SAMSUNG PRO:読み出し速度92.20MB/秒・書き込み速度82.42MB/秒

テスト環境
『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』はSD変換アダプター(付属品)に挿入。2製品ともにSDカードリーダー(USB 3.0)で接続。

解説
ランダムアクセスでの転送速度には違いが見られるものの、シーケンシャル(順次転送)においてはほぼ互角の結果になりました。『SAMSUNG PRO 64GB』は、SDカードが約4,935円、microSDカードは約5,280円で日本市場向けの製品(日本サムスン正規品)を買うことができるため、コストパフォーマンスに優れた製品であることが分かります。
一方で、『SanDisk Extreme PRO 64GB』の日本市場向け製品(国内正規品)を購入するとなると非常に高価です(SDカード:約12,200円、microSDカード:約20,380円)。microSDカード(国内正規品)の値段が2万円を超えるため、私は海外向けパッケージ(グローバル版)を約7,430円で購入しました。SDカード(海外向け)は約5,800円で購入できます。

転送速度に大差のないサンディスクExtreme PROとサムスンPROのどちらを買うべきか?についてですが、日本市場向け製品を安心して購入したいならサムスンPROを5千円前後で買うのがおすすめです。サンディスクを買いたい場合は、信頼できるショップを見極めて「海外向けパッケージ(輸入品)」を購入するのがお得です。日本市場向けの半分程度の値段で買うことができます。



4. スマホでベンチ。XPERIA内蔵ROMと比較


私は『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』をスマートフォンで使用します。したがって、「スマホに挿した状態でどの程度のスピードが出せるのか?」が重要です。XPERIA ZL2(UHS-Iクラス1対応・スピードクラス10対応)にマイクロSDカード4種類を挿してベンチマークテストしてみました。

左:XPERIA ZL2 内蔵メモリ(ROM) 右:SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC

スマートフォン上でのベンチマークテスト結果
XPERIA ZL2 ROM :読み出し速度65.19MB/秒・書き込み速度17.55MB/秒
SanDisk Extreme PRO 64GB:読み出し速度42.64MB/秒・書き込み速度40.46MB/秒
SanDisk Ultra 32GB:読み出し速度35.18MB/秒・書き込み速度13.94MB/秒
Transcend Premium 64GB:読み出し速度25.76MB/秒・書き込み速度17.75MB/秒
SAMSUNG EVO 128GB:読み出し速度36.33MB/秒・書き込み速度16.13MB/秒

テスト環境
ベンチマークソフトはA1 SD Benchを使用。『SanDisk Extreme PRO 64GB』、『SanDisk Ultra 32GB』、『Transcend 64GB Premium 300x』、『SAMSUNG EVO 128GB』はいずれもmicroSDカード。スマホ上での測定は動作環境によって結果が安定しないため、5回ずつテストして最良結果を掲載。

解説
まずはスマホの内蔵メモリ(ROM)について。XPERIA ZL2は4K動画を撮影できるスマートフォンですが、内蔵ROMの書き込み速度は17MB/秒でした。予想していたよりも低い数値ではありましたが、他社スマホの多くやXPERIA Z1が10MB/秒前後でしたので、それらと比較すると高速です。おそらくは4K動画を記録するために必要な書き込み速度として、17MB/秒前後を安定して出すことが求められているのだと思います。読み出し速度は65MB/秒と超高速。『SanDisk Extreme PRO 64GB』は読み出し速度でXPERIAに劣るものの、書き込み速度40.46MB/秒はXPERIA内蔵ROMさえも圧倒し、他のmicroSDカードとは比にならないスピードです。

「スマホ上でのベンチマークテスト」については、パソコン上(CrystalDiskMark使用)で測定するよりも結果は安定せず、さまざまな動作環境に左右され易いです(使用端末・メモリ使用状況等)。たとえば『Transcend Premium 64GB』をパソコン上(USB 3.0接続)で計測すると、読み出し速度78.31MB/秒・書き込み速度21.67MB/秒です。スマホ上の計測結果は読み出し速度25.76MB/秒・書き込み速度17.75MB/秒でした。基本的にはパソコンよりもスペックで劣るスマートフォン上で、パソコンと同等の結果を出すことはできないとお考えください。パッケージや説明書きにある転送速度は最大値であり、最高の環境を用意した場合に想定される期待値です。



5. SD変換アダプタあり・ナシで比較


『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』を、SD変換アダプタありの状態(SDカードとして使用)と無しの状態(microSDカードとして使用)で比較しました。

左:SD変換アダプタあり(SDカードとして使用) 右:SD変換アダプタなし(microSDカードとして使用)

SD変換アダプタあり・無しのスピード比較
SD変換アダプタあり:読み出し速度95.44MB/秒・書き込み速度84.85MB/秒
SD変換アダプタなし:読み出し速度95.33MB/秒・書き込み速度83.75MB/秒


テスト環境
どちらもSD/microSDカードリーダー(USB 3.0)で接続。SD変換アダプタは付属のものを使用。

解説
SD変換アダプタを使用した場合にも、不使用時とほぼ変わらぬ結果が出ました。それどころか、シーケンシャルのリード・ライトはどちらも不使用時を上回っています。ランダムでは下回る結果も見られますが、おおむね変わらない数値です。何度かテストを繰り返してみましたが、SD変換アダプタあり・無しで数値が大きく変わることはありませんでした(シーケンシャルリード・ライトの誤差1~5MB/秒程度)。もちろん、「SD変換アダプタあり」がアダプタ無しの状態を下回る結果もあります。

私は「SD変換アダプターを使うと転送速度が落ちる」と思い込んでいたため、変換アダプタなし(microSDカードをカードリーダーのmicroSDスロットに挿入)で使用するのがベストだと思っていましたが、SD変換アダプタを使っても転送速度にほぼ影響しないことがわかりました。ただし、製品によってはSD変換アダプタの有無によって転送速度に影響を及ぼす場合があります。たとえば東芝のmicroSDカード最速製品「EXCERIA(UHS-Iクラス3)」をSDカードとして使用する場合には、専用アダプターADP-HS01(付属品)の使用が求められています。



6. USB 3.0接続とUSB 2.0接続で比較


USB 3.0接続時とUSB 2.0接続時における転送速度の違いを検証してみました。お持ちのパソコンがUSB 3.0ではない方もいらっしゃるかと思います。見分け方は、USBポート(挿込口)を覗いて、青ければUSB 3.0対応、青いパーツが見当たらなければUSB 2.0と考えてください。分からなければ「爆速USB3.0対応microSDカードリーダー・トランセンドTS-RDF5K」記事中の写真でご確認いただけます。

左:USB 3.0接続 右:USB 2.0接続

USB 3.0とUSB 2.0のスピード比較
USB 3.0接続:読み出し速度95.44MB/秒・書き込み速度84.85MB/秒
USB 2.0接続:読み出し速度44.17MB/秒・書き込み速度43.23MB/秒

テスト環境
SD変換アダプターを介して、SD/microSDカードリーダー(USB 3.0)に挿入。USB 3.0ポートとUSB 2.0に挿して比較。

解説
転送速度の違いが顕著に表れました。USB 3.0で接続したほうが、USB 2.0接続に比べて約2倍のスピード差があります。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』をパソコンのファイル移動で使用する場合には、USB 3.0で使用されることをおすすめします。パソコンがUSB 3.0対応のUSBポートを備えていること、カードリーダーがUSB 3.0対応の製品であることが条件となります。パソコンがUSB 2.0ポートしか搭載していなければ、たとえUSB 3.0対応のカードリーダーを使用しても90MB/秒前後を出すことはできません。パソコンがUSB 3.0ポートを搭載している場合でも、カードリーダーがUSB 3.0対応でなければ40MB/秒台もしくはそれ以下に留まると思われます。私はトランセンド(Transcend)のUSB 3.0対応SD/microSDカードリーダーを使用しています。1,000円未満の安さが魅力。

トランセンド USB3.0カードリーダー
TS-RDF5K
microSDとSDカードが使えるカードリーダー。USB3.0・UHS-I対応。高速転送が可能。約905円
購入レビュー爆速USB3.0対応microSDカードリーダー・トランセンドTS-RDF5K



7. USBメモリと比較


『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』は、カードリーダーに挿して「USBメモリ」のような使い方もできます。そこで本家USBメモリとスピード比較をしました。

左:SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC(USB 2.0接続) 右:Transcend USBメモリ32GB (USB 2.0)

『SanDisk Extreme PRO(USB 2.0接続)とUSBメモリ(USB 2.0対応)』のスピード比較
SanDisk Extreme PRO 64GB(USB 2.0接続):読み出し速度44.17MB/秒・書き込み速度43.23MB/秒
Transcend USBメモリ 32GB TS32GJF380G(USB 2.0):読み出し速度24.64MB/秒・書き込み速度14.43MB/秒

テスト環境
どちらもUSB 2.0ポートに接続。USB 2.0同士という条件で比較。カードリーダーはTranscend TS-RDF5Kを使用。

解説
検証に使用したUSBメモリは、TranscendのJetFlash 380 32GB(TS32GJF380G)。USB端子とmicroUSB端子を兼ね備えたUSB 2.0対応のUSBメモリです。スマホに直接挿して使える利便性を訴求した製品ですので、速さを追い求めるタイプの製品ではありません。そのため、USB 2.0接続で『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』と比較しても書き込み・読み込み速度ともに大差をつけられています。SanDisk Extreme PROはUSB 2.0ポートで使用しても40MB/秒以上を出すことが出来ているので、本家のUSBメモリ(USB 2.0製品)を使うよりも高速転送が期待できるケースがあります。



東芝やサムスンでも勝てない、書き込み90MB/秒・読み出し95MB/秒

「SanDisk Extreme PRO」は、サンディスクの最上位シリーズ。転送スピードの違いによって6種存在するサンディスクmicroSDカードの中で、最高速度を誇るのが「SanDisk Extreme PRO microSD」シリーズです。最大書き込み速度90MB/秒・読み出し95MB/秒は、microSDカードとしては世界最速。UHS-Iスピードクラス3対応の製品ですので、最低30MB/秒以上の転送速度が出ることを保証しています(UHS-I対応機器で使用した場合)。

トランセンド社・最速の「Transcend 64GB microSDXC Ultimate 633x(書込85MB/秒・読出90MB秒)」をわずかに上回り、東芝・最速「EXCERIA 64GB microSDXC MUH-B064G」(書込60MB/秒・読出95MB秒)を書き込み速度で圧倒。低価格ながら転送速度に定評のあるサムスン「SAMSUNG PRO 64GB microSDXC」(書込80MB/秒・読出90MB/秒)にも勝利しています。2015年夏発売のソニー・4K対応microSDカード「SR-64UY2A」シリーズ(最大70MB/秒)も、サンディスクの「SanDisk Extreme PRO」の驚異的なスピードには敵いません。

各社のmicroSDカード64GB(最速モデル)
サンディスク:書き込み速度90MB/秒・読み出し速度95MB/秒 (約7,430円
トランセンド:書き込み速度85MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約7,980円
サムスン:書き込み速度80MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約5,280円
キングストン:書き込み速度80MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約----円)
シリコンパワー:書き込み速度80MB/秒・読み出し速度90MB/秒 (約7,320円
東芝:書き込み速度60MB/秒・読み出し速度95MB/秒 (約6,420円
ソニー:最大転送速度70MB/秒 (約4,880円

参考4K撮影で使うマイクロSDカード64GBのおすすめを教えます






まとめ。SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXCはやっぱり凄かった

買ってよかった、サンディスク・エクストリーム・プロ。microSDカードとしては世界最速を誇る製品です。発売当時(2014年10月)は、64GBが2万6780円でした(ヨドバシ.com)。現在は海外向けパッケージであれば7千円台で購入可能。「世界最速」の大容量マイクロSDカードに惹かれる方は購入してみてはいかがでしょうか。私は発表当時から気になっていた製品でしたので、手に入れることができて大満足しています。

XPERIAの内蔵メモリに勝利
今回の検証でまず驚いたのは、「XPERIA内蔵メモリ(ROM)を上回る書き込み速度を記録した」という点です。XPERIA ZL2は4K動画の撮影に対応していますが、4K動画はファイル容量が巨大であるため、書き込み速度もハイスピードが求められます。ソニーが積んだROMの書き込み速度が17MB前後でしたので、これと同等(もしくはそれ以上)の転送速度を持つmicroSDカードの使用が望ましいと考えられます。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』はXPERIAに挿した状態で書き込み速度40MB/秒を記録しました。4K撮影の基準値を軽々とクリアしています。読み出し速度も42MB/秒を記録し、他のmicroSDカードを圧倒しました

パソコンで使用するならUSB 3.0で
『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』をパソコンでもフル活用したい場合には、USB 3.0での使用は必須だと考えます。USB 2.0接続時(読み出し速度44MB/秒・書き込み速度43MB/秒)と比べて2倍のスピードを出すことができます(読み出し速度95MB/秒・書き込み速度84MB/秒)。ほぼ公称値(読み出し速度95MB/秒・書き込み速度90MB/秒)と変わらぬハイスピードを叩き出すことが可能です。これだけのスピードを出すことができれば、SD変換アダプタを介して「SDカード」としても共用できますし、カードリーダーに挿した状態で「USBメモリ」のように使うこともできます。

UHS-Iクラス1対応のXPERIAでUHS-Iクラス3の『SanDisk Extreme PRO』を使う意味はあるか?
XPERIA ZL2の説明書には、「本端末が対応しているUHSスピードクラスはクラス1」とあります。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』のUHSスピードクラスはクラス3なので、「オーバースペック(性能過多)」であるとも言えます。UHS-Iクラス1は最低10MB/秒の転送速度を保証するものです。UHS-Iクラス3は最低30MB/秒の転送速度を保証するものですが、対応する機器で使用しなければ効果を発揮しません。UHS-Iクラス3のの本製品を「UHS-Iクラス1までサポート」のXPERIAで使用したとしても、30MB/秒が最低保証されているわけではない点に注意が必要です。スマホ上でのベンチマークでは書き込み・読み込み速度ともに40MB/秒以上を記録しましたが、これを下回ることも、10MB/秒台であることも想定されます。

スマートフォンで超高速(4K対応)microSDカードを使うメリットはあるか?
XPERIAの4K動画撮影における注意点ですが、「4Kビデオモードで安定したビデオを録画するには、保存先を内部ストレージに設定するか、高速書き込み可能なSDカードを挿入してください」との警告文が表示されます(保存先をSDカードに指定する際に警告あり)。XPERIA ZL2のROMは書き込み速度17MB/秒前後でしたので、少なくとも17MB/秒と同じか、それ以上の書き込み速度が必要ということになります。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』はXPERIA上で書き込み速度40MB/秒を出すことが出来たので、「安定した4K撮影が可能なmicroSDカード」であるといえます。
『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』を使う主目的が4K動画(もしくはフルHD動画)撮影である場合には、カードに記録される動画サイズが巨大になります(目安:3分1.2GB)。大容量のデータをパソコンに移動する際には、ハイスピードな読み出し速度が必要になります。『SanDisk Extreme PRO 64GB microSDXC』は最大95MB/秒の超高速でデータを移動することが可能。XPERIAでガンガン4K撮影をこなすなら、PCへのデータ移動も考慮しなければなりません。一般的な(4K対応ではない)microSDカードを使用した場合、読み出し速度は10MB/秒~40MB/秒台しか期待できません。4K対応と書かれたmicroSDカードや、読み出し速度が70MB~95MB/秒のマイクロSDカードをお使いになることをおすすめします。


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