2015年9月21日月曜日

STM10購入を迷うあなたへの助言。XPERIA外部マイクは買うべき?



ソニー・STM10のマイク特性、「こんな人におすすめ」、「こんな人にはおすすめできない」などのポイントをまとめました。XPERIA専用・外部マイクSTM10の購入を検討しているあなたへのアドバイスになれば幸いです。「迷っているのなら試してみてほしい」というのが、STM10ユーザーとしての本音です。






STM10って、どんなマイク?

ソニー・STM10の特徴は、XPERIA専用のステレオマイクであるということ。XPERIAの対応機種でのみ使用することができ、iPhoneやGalaxyなどで使うことはできません。2つのマイクが搭載されているため、左右・中央の音を集音でき、臨場感のあるステレオサウンドを記録できます。マイク角度は90度まで調整可能。被写体(ターゲット)にあわせてマイクの方向を変えることができます。音を拾える範囲ですが、半径1メートル以内とお考えください。話し声のような小さな音からギター演奏のような大きな音まで、1m以内の音であれば音割れの心配をすることなく綺麗に録音することができます。




質感が高く、軽量コンパクト

ステンレスとアルミニウムで作られているため質感が高く、軽量・コンパクト。重さは17グラム(実測)。手のひらで握り隠せるほどの大きさです。付属品としてウィンドスクリーン(風防)がセットされています。風や息などのノイズを排除したマイク録音が可能。XPERIA純正アクセサリーにもかかわらず、本体価格が3,800円に抑えられている点も魅力です。




STM10は、楽器演奏・バンドマンにおすすめ

ギターやドラム、ベースなどの楽器を演奏する方におすすめしたいマイクです。XPERIA内蔵マイクでこれらの音を録音した場合、音割れしてしまいます。内蔵マイクは周囲の音をバランスよく拾う性質であるため、楽器以外のノイズまで録音されてしまいます。対して、ソニー・STM10の集音範囲は半径1メートル程度に限られるため、特定の音だけを効率よく集音することが可能です。STM10に口を近づけて歌っても音割れしないため、ボーカル録音にもおすすめ。バンドマンの方であれば、パートを問わず活用できるマイクです。






大音量でも音割れしない

お祭りの様子を思い浮かべてください。太鼓や笛の音がけたたましく鳴り響く会場。XPERIA内蔵マイクであれば、それらが大音量で録音されるため音割れは必至。会話もかき消されてしまいます。STM10であれば、音割れの心配はまずありません。付属品のウィンドスクリーン(風防)を取り付ければ、屋外のノイズも遮断できます。1メートル以内で繰り広げられる友人との会話を記録しながら、大音量で聞こえる祭りの音をちょうどよいボリュームで収めることも可能。狭いスタジオ内でドラムをおもいきり叩いても音割れの心配はありません。思う存分、フルボリュームでバンド演奏を楽しみつつ、ノイズのない綺麗なステレオサウンドで練習の様子を記録することもできます。






周囲の雑音をシャットアウトした会話録音にもおすすめ

集音範囲が半径1メートル程度に限られるため、対談形式の会話録音にも有効です。テーブルの上に置いたSTM10をはさんで、ふたりの会話を録音するのもアリ。ひとりでビデオメッセージを録音するのにも適していると思います。STM10で録音された音のボリュームはやや小さめですので、動画編集ソフトで音量を上げることをおすすめします。ボリュームを上げるだけなので、iMovieやWindows Movie Makerなどのプリインストールソフト(元から入っているソフト)で構いません。




こんな人にはおすすめできません

STM10は半径1メートル程度の音だけを集中的に拾うマイクですので、遠くの音を録音するのには不向きといえます。森林公園で鳥の鳴き声を録音しようとしても無理があるでしょう。木々のざわめき、雨の音、そういった環境音はことごとくシャットアウト、あるいは極めて小さなボリュームで録音されるため、屋外にもかかわらず臨場感のない映像となってしまいます。1メートル以内の音をキレイに録音することには長けたマイクですので、カエルの鳴き声だけを録音しつつ、草木のそよぎはシャットアウトするような録音には向いています。手元のセミの鳴き声はキレイに録音できますが、上空を舞うカラスの鳴き声はとても小さく録音されてしまうでしょう。「環境音をバランスよく収めた臨場感ある屋外動画」を撮影したい方にとって、ソニーSTM10はおすすめできません。

隣にいる友人との会話を記録しつつ周囲のガヤガヤした騒音を排除するのには向いていますが、3メートル以上離れた友人の声はとても小さく録音されてしまうでしょう。半径1メートル程度の集音に特化したマイクであることを念頭に置いて、活用するシチュエーションを思い浮かべてください。聞こえているすべての音をバランスよく録音できるマイクではありません。反対に、半径1メートル以内であればアンプにつないだギターの音さえも音割れせずに録音できるため、バンド演奏・スタジオ練習などには非常に有効であるといえます。歌を歌うのが好きな女性の方も試してみる価値のあるソニー純正マイクです。






手を出しやすい本体価格、3800円

ソニー・STM10の本体価格は3,800円。消費税加算後の総支払い額は4,104円です。Xperia Store(直販サイト)は3,240円(税込)以上の購入で送料無料となるため、4,104円を払えばSTM10を手に入れることができます。話題となったSmartWatch3(25,000円)や球体スピーカーBSP60(38,000円)などと比べても圧倒的に安価。手軽に購入することができるXPERIA専用アクセサリーであるといえます。もしSTM10の本体価格が5,980円だったり1万円近い値付けがされていれば、“縁のないアクセサリー”として見送るほうが賢明かもしれません。しかし総額4,104円で購入できるとなれば、「少し気になる」「一度使ってみたい」と考える方にとっても買いやすいのではないかと思います。Amazonでは8000円~9000円という高値で出品されているため、ソニーモバイル直販サイト・Xperia Storeでの購入をおすすめします。

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気に入らなければ、売ればいい

使用してみて気に入らなければ、ヤフオクに出品する、あるいはバンドメンバーに売りつけるなどの策も考えられます。ヤフオクの相場は、新品同様で3000円程度。多少使い込んだとしても2千円程度であれば確実に売れるでしょう。過去2件の出品は「テストのみの使用」が3,800円、「室内で1度のみ使用」が3,000円。高く売れます。出品数も多くないだけに、出品すれば売れるでしょう。STM10を新品購入してみて、気に入らなければ売る、という手段も用意されています。




中古で買うのもアリ

上記の出品例のとおり、ソニー・STM10はそれほど使い込まれていない状態で出回るケースが多く見受けられます。それもそのはず、音声を拾うためのXPERIA専用外部マイクという性質上、それほど頻繁に使うアイテムではなく、ましてモバイルバッテリーのように日常的に使い込む類のアクセサリーでもありません。質感の高いアイテムであるがゆえに、乱暴に扱う人も少ないでしょう。たとえ中古であっても、新品同様で手に入れることができる可能性が高いといえます。保証書と付属品(ウィンドスクリーン)が付属していることだけは確認してください。外箱・説明書もできればあったほうが良いでしょう(説明書はPDF形式で閲覧可能です⇒STM10ユーザーガイド




STM10が使えるXPERIA対象機種

【ドコモスマートフォン/タブレット】
Xperia™ Z4 Tablet SO-05G, Xperia™ A4 SO-04G, Xperia™ Z4 SO-03G, Xperia™ Z3 Compact SO-02G, Xperia™ Z3 SO-01G, Xperia™ Z2 Tablet SO-05F, Xperia™ Z2 SO-03F
【auスマートフォン/タブレット】
Xperia™ Z4 Tablet SOT31, Xperia™ Z4 SOV31, Xperia™ ZL2 SOL25, Xperia™ Z2 Tablet SOT21, Xperia™ Z3 SOL26
【ソフトバンクスマートフォン】
Xperia™ Z4, Xperia™ Z3
【Wi-Fiモデル】
Xperia™ Z4 Tablet SGP712JP, Xperia™ Z2 Tablet SGP512JP・SGP511JP, Xperia™ Z3 Tablet Compact SGP611JP・SGP612JP



XPERIA X Performanceでも、バッチリ使えます

ソニー・STM10は、XPERIA X Performanceでも使えます。私はXPERIA ZL2(SOL25)からXPERIA X Performance(SOV33)に機種変更したのですが、動画撮影においてSTM10が活躍しています。


XPERIA X Performanceは、メタル素材のバックパネルが特徴的。アルミとステンレスで作られたSTM10との相性もバツグン。装着した姿がカッコよく、ビデオ撮影時の気分も高まります。


ソニーSTM10マイクは、XPERIA X Performanceでも使える



興味があるなら飛びついてほしい、3800円で買えるSONY純正マイクSTM10

本体価格3,800円は、ソニー純正アクセサリーとしては安価です。1万円前後の買い物であれば躊躇するかもしれませんが、ソニーSTM10は総額4,104円(送料無料)で手に入れることができるアイテムです。少しでも興味があるのであれば、ぜひチャレンジしていただきたいアクセサリーです。購入前には対応機種をご確認ください。iPhoneなどには対応しておらず、XPERIA Z2/ZL2以降の比較的新しいXPERIA端末でのみ使うことができます。私はXPERIA ZL2(SOL25)で使用しています。美しい4K動画やフルHD動画を気軽に撮影することのできるエクスペリア。音声にもこだわりたいのであれば、ノイズ・音割れの無いステレオサウンドを録音可能なソニーSTM10が活躍するはずです。

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