2016年7月30日土曜日

ラップメタルの名曲|ラップロックの魅力伝わるおすすめ代表曲



ラップメタルの名曲、ラップロックの代表曲おすすめをご紹介。

これを見れば、ニュー・メタルやオルタナティブ・ロックの有名作品が分かります。

ヒップホップとロックの心地よい融合、ラップメタルの名曲を、サビから始まるYouTube動画で一気にまとめてお聴き下さい。

■この記事で紹介した全ての音源を聴けるYouTubeプレイリストを作成しました。
YouTubeラップメタル・ラップロックおすすめ代表曲



Wake Up / Rage Against The Machine




ラップメタルの代表格と言えば、Rage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)。ボーカル・Zack de la Rocha(ザック・デ・ラ・ロッチャ)が繰り出す怒り(rage)に満ちたパワフルなラップ。絡み合うTom Morello(トム・モレロ)のギターは、“奇跡の融合”であると思います。1992年にアルバム「Rage Against The Machine」で衝撃的なデビューを果たし、2ndアルバムと3rdアルバムは2作連続で全米チャート1位を獲得。オルタナティブ・ロックやラップメタルと称されるジャンルにおいて、欠かすことのできないレジェンドです。

ご紹介する曲は、「Wake Up」。映画「マトリックス」のエンドロールでこの曲が流れたときの鳥肌は、今でも記憶に焼きついています。大学生当時、教科書の表紙がまるまる隠れるほどの大きさのステッカーを貼り、部屋のドアにはチェ・ゲバラのポスターを貼るという、模範的なロック好き大学生ライフを過ごしていました。90年代~2000年代にかけてはラップメタル、ラップロック、ニューメタルの勢いがすさまじく、Rage Against The MachineやLimp Bizkitらを筆頭に、数々のアーティストがロックの歴史に名を刻む名盤を量産していたことを思い出します。

Rage Against The Machine レイジアゲインストザマシーン名曲。怒り全開のラップメタル



Devil Without A Cause / Kid Rock




ハードロックにカントリー、ヒップホップの要素をプラスしたサウンドで知られる、Kid Rock(キッド・ロック)。1998年リリースの4thアルバム「Devil Without a Cause」は、1300万枚を売り上げる世界的ヒットを記録。ご紹介する曲「Devil Without a Cause」は、アルバム3曲目に収録されたタイトルナンバー。私の中で“ラップロック”と言えば、この曲が真っ先に思い浮かぶほど、この手のジャンルにおける名曲であると確信しています。アルバム12曲目の「Fuck Off」では、ラッパーのEminem(エミネム)がゲスト参加しています。

この曲「Devil Without A Cause」でフィーチャーされているラッパーは、Joe C.(ジョー・C)。自己免疫疾患を抱えていたJoe C.の身長はわずか110cmほどでしたが、繰り出されるラップの破壊力とエネルギーはすさまじく、キッド・ロックは彼をバックバンドのメンバーとして迎え入れます。しかしながら、1日に60錠以上の薬を服用しなければならないほどの重病であったJoe C.は、26歳の若さで死去(2000年11月)。20万人を集めたWoodstock 1999(ロックフェス)では、Kid Rockに負けず劣らずのパワフルなラップを披露していただけに、早すぎる彼の死が残念でなりません。



Poison Well / Insolence




1995年に結成されたラップコアの代表的なバンド・Insolence(インソレンス)。ラップコアとは、ラップ(ヒップホップ)とハードコアパンク・ロックを融合させたジャンルですが、この曲「Poison Well」を聴けば、説明するまでもなくラップコアの魅力を感じ取っていただけるはずです。2001年発表のアルバム「Revolution」に収録。

アンダーグラウンドなのにキャッチーな聴きやすさを兼ね備えたインソレンス「Poison Well」の破壊力はすさまじく、90年代~2000年はラップメタル・ラップロック全盛の時代だったこともあって、P.O.D.(ピー・オー・ディー)やKorn(コーン)、Papa Roach(パパ・ローチ)といった代表的なバンドのラップメタルを好んで聴いていた覚えがあります。インソレンスの名盤「Revolution」に収録された「1-2, 1-2」もゴリゴリのラップコアですが、この曲にはヒップホップグループ・Cypress Hill(サイプレス・ヒル)のメンバー・Sen Dog(セン・ドッグ)も参加しており、ハードな聴きごたえのラップメタル・ラップコアが聴きたい方におすすめの1曲です。



Take A Look Around / Limp Bizkit




オルタナティブメタルの一ジャンルである“ニューメタル(Nu Metal)”の代表格・Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)。1994年に結成され、2ndアルバム、3rdアルバムで2作連続全米1位。ボーカルのFred Durst(フレッド・ダースト)は他アーティストの作品にも多数ゲスト参加しており、Korn「All in the Family」、Run-D.M.C「Them Girls」といった楽曲でもラップを披露。フレッド・ダースト率いるLimp Bizkitは、ラップメタルを聴きたい人にうってつけの、“入門的バンド”の一つといえます。

ご紹介する曲は、「Take A Look Around」。映画「ミッション:インポッシブル2」のテーマ曲としても有名。オリジナル(原曲)は、テレビ版「スパイ大作戦(Mission: Impossible)」のテーマ「Mission: Impossible」で、Lalo Schifrin(ラロ・シフリン)が作曲し、1967年にリリースされたものです。映画「M:I-2」は興行収入5億4千万ドルを記録し、2000年最大のヒット映画に。Limp Bizkitが同年リリースした3rdアルバム「Chocolate Starfish and the Hot Dog Flavored Water」も全米1位・全英1位の快挙を達成。発売初週に100万枚、トータルセールスは世界で2千万枚、アメリカ国内だけでも800万枚。ラップメタル/ミューメタルの金字塔と呼べる、歴史的名盤に挙げられる一枚となっています。



Get Naked / Methods of Mayhem




ロックバンド・Motley Crue(モトリー・クルー)のドラマー、Tommy Lee(トミー・リー)によって結成されたラップメタルバンド・Methods of Mayhem(メソッズ・オブ・メイヘム)。ご紹介する曲は、デビューシングル「Get Naked」。歌い出しは、「Seventy seven million dollars made from watchin' me cum under the sun on my vacation」という歌詞から始まりますが、これはトミー・リーのセックス・ビデオ流出事件(1995年)に触れたもので、「俺がヤッてる姿をネットに流すだけでビッグマネーが生まれたぜ」と皮肉る内容。世界的なポルノスター・Pamela Anderson(パメラ・アンダーソン)の最初の結婚相手であるロックスター・Tommy Lee(トミー・リー)の豪快かつ大胆な性格がにじみでた作品となっています。

この曲「Get Naked」には、リンプ・ビズキットのFred Durst、女性ラッパー・Lil Kim(リル・キム)、ビースティー・ボーイズ専属DJのMix Master Mike(ミックス・マスター・マイク)らがゲスト参加。ミュージックビデオでは、出演者全員が全裸で登場。まさに“ゲット・ネイキッド”な作品に仕上がっています。メソッズ・オブ・メイヘムのデビューアルバム「Methods of Mayhem」には、ラッパーのSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)や、ラップメタルの代表的アーティスト・Kid Rock(キッド・ロック)も参加しており、ヒップポップとロックンロールの絶妙な融合を堪能できるおすすめの名盤。

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(Rap) Superstar / Cypress Hill




1988年に結成され、30年近いキャリアを持つヒップホップグループ・Cypress Hill(サイプレス・ヒル)。ご紹介する曲は、「(Rap) Superstar」。サイプレス・ヒルの中で一番のお気に入りです。ヒップホップのビジネスについて言及された歌詞の中では、音楽業界の巨人・SONYもさりげなくディスられています。ミュージックビデオには、ラッパーのEminem(エミネム)とNoreaga(ノリエガ)が登場。ノリエガのディスは特に強烈で、「レコード会社と契約を交わした時点で、お前の音楽は終焉を迎える。レーベルの白人どもは、お前のことなど少しも気にかけていない。その事実を分かっちゃいないだろう」といった調子で、“ラップ・スーパースター”についてまわるビジネスの闇を歌い上げています。

Cypress Hillのメンバー・B-Real(Bリアル)は、Rage Against The Machineのメンバーとともに新バンド・Prophets Of Rageを結成。2016年7月にデビュー・シングル「Prophets Of Rage」を発表しました。サイプレス・ヒルとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(RATM)、2バンドの関わりは深く、2010年にはRATMのギタリスト・Tom Morello(トム・モレロ)をフィーチャーした「Rise Up」をリリースするなど、ラップメタルにおける重鎮として今なお輝きを放ち続ける伝説的な存在です。



Groove Grave / Loco Locass




カナダのケベックで結成されたヒップホップ集団・Loco Locass(ロコ・ロカス)。1995年に結成され、現在までに3枚のオリジナルアルバムをリリース。ご紹介する曲「Groove Grave」は、2ndアルバム「Amour Oral」に収録されています。政治的な主張をフランス語ラップにのせて繰り出す様は、Rage Against The MachineやSystem Of A Downといったニューメタルの雄にも似た勇ましさを感じさせます。耳に残りにくいフランス語ラップは、作業用BGMにもピッタリ。上記でご紹介したハードなラップメタル、ラップコアバンドとあわせておすすめしたい、クセのあるラッパー集団です。



Lost In The Echo / Linkin Park




1996年に結成され、現在までに6800万枚以上をセールスしているオルタナティブ・ロックの代表的なアーティスト・Linkin Park(リンキン・パーク)。ボーカルはChester Bennington(チェスター・ベニントン)。ラップ担当がMike Shinoda(マイク・シノダ)。ご紹介する曲「Lost In The Echo」では、バンドに欠かせないラップ・ロックの要素と、リンキン・パークの持ち味である“緊張感の漂う世界観”を堪能することができます。

リンキン・パークは、DJのスティーヴ・アオキ(Steve Aoki)と2つの楽曲でコラボ。「A Light That Never Comes」「Darker Than Blood」は、両者のもつ魅力が惜しみなく注がれた作品です。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の世界ではあまりにも有名なスティーヴ・アオキですが、Linkin Parkファンの方々にもぜひチェックしてほしいDJです。

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Narcissistic Cannibal / Korn




ヘヴィメタルにヒップホップを織り交ぜたラップ・メタル、ニュー・メタルの代表的なアーティスト・Korn(コーン)。1994年にデビューアルバム「Korn」をリリースして以来、熱狂的なファンを数多く生み出してきたバンドです。

ご紹介する曲は、「Narcissistic Cannibal」。EDMの世界で有名なトップDJ・スクリレックス(Skrillex)とコラボした作品。スクリレックスも、From First to Last(ハードコアバンド)のボーカルとして活動していた過去があり、Kornが生み出すヘヴィでダーティな音楽性との相性はバツグンです。

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(You Gotta) Fight for Your Right (To Party!) / Beastie Boys




ラップコアやラップロックの礎を築いたバンド、Beastie Boys(ビースティ・ボーイズ)。ご紹介する曲は、「(You Gotta) Fight for Your Right (To Party!)」。一般的には「Fight for Your Right」と記されることの多い楽曲で、Beastie Boysの作品としては最高位となる全米チャート7位を記録した代表曲です。1987年にリリースされ、ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)が発表した500選のリスト(500 Songs That Shaped Rock and Roll)にも名を連ねる名曲。ロックバンド・Skid Row(スキッド・ロウ)が、ライブ開演前に好んで流していたことでも有名です。

ビースティ・ボーイズの「(You Gotta) Fight for Your Right (To Party!)」をプロデュース・作曲したのは、世界的な音楽プロデューサー・Rick Rubin(リック・ルービン)。ニューメタルやオルタナティブ・ロックに限定すれば、Linkin Park(リンキン・パーク)やLimp Bizkit(リンプ・ビズキット)、Rage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)やSlipknot(スリップノット)といったバンドの作品を手掛けたことで知られる人物です。



Give It Away / Red Hot Chili Peppers




ファンク・ロック、オルタナティブ・ロック、ラップロックの代表的なバンド、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)。ご紹介する曲は、「Give It Away」。アンソニー・キーディス(Anthony Kiedis)のラップが炸裂する代表曲であり、レッチリのライブ史上最もプレイ(700回以上)されている作品でもあります。

この曲「Give It Away」をプロデュースしたのは、Beastie Boys「Fight for Your Right」でも有名なプロデューサー・Rick Rubin(リック・ルービン)。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの有名なアルバムは、そのほとんどがリック・ルービンによってプロデュースされています(1991年の5thアルバム「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」から2011年発表の10th「アイム・ウィズ・ユー」に至るまでの全作品)。



Worse Than This / Zebrahead




ラップロック、ラップコアをふんだんに盛り込んだサウンドが特徴的な、ポップパンクの代表的なバンド・Zebrahead(ゼブラヘッド)。ご紹介する曲は、「Worse Than This」。日本での人気も非常に高いゼブラヘッドの作品は、聴けば即アガるテンションの高さと、Ali Tabatabaee(アリ・タバタビィ)によって繰り出される高速ラップの心地よさが魅力的。洋楽ポップパンクおすすめ名曲バンドが分かる初心者入門で紹介している「Into You」もおすすめです。ラップの効いた爽やかなポップパンクが聴きたい方に、Zebraheadはピッタリ。夏の暑さを吹き飛ばす、爽快ラップロックが目白押しです。

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